息の途絶える音を聞いた

現実感が急速に失われて
何かから引き離される
ちょうどその時
私は初めて、

生きてると感じた

あんなにつらい日常が
私をみるみる殺していった
いっそ
息をしなくなればよいと
思った

そして

私の息は途絶えた
ある日
ふつりと
私は
生きるのをやめた
その瞬間まで
私は生きていたと思いながら

sora