どこにも、何もないの。

それは たぶん
夢だったのかもしれない
私が立っている世界には
どこにも、何もなかった

歩いてみても
手を伸ばしてみても
何も変わらない
何も触れない
私が動いたことさえ
ここでは仮説なのだろう

そう、ここはきっと
洪水の後
何かがあって
だけど何もない
本当に私の求めるものはこの世界の

どこにも、何もないのだ

sora